かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

御堂筋を歩く

勤労感謝の日、久々に街へ出た。
目的は二つ。写真展と讃岐うどんのはしご。(うどんは後日掲載予定)
 
電車に乗るのは何ヶ月振りだろう。
私は街が嫌い。まっすぐ歩けないから。
きょうは梅田から本町まで、御堂筋を歩いてみよう。
 
大阪は川の街。

 
大江橋で信号待ち。
赤信号、大人が渡る。「きょうは休みやから車来ぃひんで」
親子はちゃんと待つ。
「子供が待ってるから待たんとなぁ」は大阪のおばちゃん。
私もちゃんと待つ。
ええで、ええ感じやで。
 
淀屋橋を過ぎると銀杏並木。

 
御堂筋はぎんなんのにおいがする。
手ぶらのおじさんに声をかけた。
「やっと色づいてきましたね」
「んー、今年は遅いわ」地元の方か?
「あ、そうですか」
 
そのうちに雨が降り出した。
きょうは「神農祭」、選挙カーが止まっている。市長選挙の真っ只中。
「ああ、あいつか、おれは選挙権ないけど入れへんな!」

 
やっと目的地。「富士フォトサロン」

 
関西女性フォトグループの写真展。
「潮待ち」渡辺和子氏、「湖上」木村光代氏、「霧立つ朝」六車素代氏が気に入った。
 
帰り道も雨の中。
雨の御堂筋。なんかいいな。人も少ないし。
今度はかみさんと来ようか。
来てくれるかな?(そこやがな!)

 
日本銀行前の植え込みでコオロギの声。「リッリッリッリッリッ」
何だろう?ツヅレサセコオロギか?
 
駅前第3ビルを曲がってニコンサロンへ。

 

「生き抜く-祈りの民・チベット-」八木澤扶美子写真展が良かった。
 
 
 
ちょうど作者が来られていて、了解を得て、気に入った写真を撮らせていただいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それがこの1枚。少女の目に釘付けになった。しかもコメントがいい。

 
「私の写真はすべてカメラ任せなのよ」と仰っておられたが、視線が柔らかいのは
女性だからだろうか?
 
写真も結局のところ「好み」の芸術だと思う。
自分のフィーリングと合った時、感動が生まれる。
 
写真を観る目も、撮る目ももっと養わなくてはとつくづく思う。
 
 
 
 
 
 
 
 

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