コンビニの入口の軒下。
非常ベルの上に作られたツバメの巣。
きのう、2番子の末っ子が巣立った。
まだ遠くへは飛べず、
近くの電線に止まって親の餌を待つ。
時々親が餌を運んでくる。
まわりは巣立った幼鳥だらけ。
スイスイ気持ち良さそうに飛びまわる。
となりに止まってはまた飛び立ってゆく。
末っ子は親と幼鳥との違いがまだ分からない。
そばに来るものみんなに向かって大きく口を開ける。
うろたえる幼鳥。
末っ子はお腹いっぱいになって、はやく空をスイスイ飛びたいだけなんだ。
わざわざ日本を選び、わざわざこの地を選んで、
巣立ってゆくツバメ。
もう1ヶ月もすると渡りの旅がはじまる。
きびしい宿命の旅が待っている。