かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ツバメを見て思うこと

梅雨空の下、ツバメの群れが飛んでいる。



すくすく伸びた青稲の上にも飛んでいる。
巣立ったばかりの幼鳥もいるようだ。
これは成鳥。燕尾(尾羽)が長い。



これは幼鳥?燕尾が短い。



これも幼鳥。



気持ち良さそうに成鳥、幼鳥入り混じって飛んでいる。
まるで飛び方を教えているかのようだ。
その光景を見ていて、私はほんとうに良かったなと思う。

ツバメは遥か東南アジアから、わざわざ日本を選んで繁殖(子育て)のためにやってくる。
それはヒナを育てるための餌が集中して大量にあるから。
それは夏鳥と呼ばれる鳥みんなに言えること。
ではサシバはどうなんだろう?
ヒクイナは?ヨタカは?ブッポウソウは?ミゾゴイは?
みんな無事に子育てできているのだろうか?

彼らはみんな「絶滅危惧種
雑木林や水田、農耕地などが混在する里地環境で生息している。
しかし、放棄水田と休耕田の増加、湿地の減少、水路形状の変化、薪炭林、植林の放棄、宅地造成などで、現在の生息環境が来年も保証される約束はない。
彼らが棲みにくい環境は、すなわちヒトが住みにくい環境のはず。

もうこれ以上の環境破壊は許されない。
子育てできると信じてやってくる夏鳥たちを裏切らないためにも。

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