かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ヤママユガの空繭

コナラの枝にヤママユガの空繭が残っています。
冬になっても落ちずに残っているのでよく目立ちます。



ヤママユガは10cm以上の大型のガ。
8~10月頃羽化し、繭から出て交尾、産卵、卵で越冬します。

これは去年の9月に、とあるコンビニの壁に止まっていた成虫です。



ヤママユは別名天蚕とも呼ばれ、繭1個から600~700m、250~300gの薄黄緑色の絹糸(シルク)が取れます。この絹糸は天蚕糸と呼ばれ、カイコ(家蚕)糸に比べ、光沢に優れ、伸度が大きく、シワになりにくく、暖かく、手触りが良い「繊維のダイヤモンド」と例えられているそうです。

ヒトから気色悪がられる青虫が、口から吐いて紡いだ糸が最高級の繊維だなんて…。
そういえば、ウールもダウンも天然素材。
いくら頑張っても化学繊維は追いつけないでいる。

不思議だけれど、納得できる話じゃないですか?

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