ホンドギツネ

キツネ（ホンドギツネ）に会った。
休耕田の畦を走ってゆく。

続いてもう一頭。
渡りきって私の存在に気づいたが、
逃げる様子もなく、ゆっくり農道を歩いて遠ざかっていった。
家族生活が終わり、これから冬は夫婦で暮らすのか。

キツネは昔話にもよく出てくる身近な野生動物。
ヒトを化かす、騙すと言われているが本当なんだろうか？

宮澤賢治の童話「雪わたり」
「かた雪かんこ　しみ雪しんこ　キック、キック、トントン」
12歳以下の四郎とかん子とキツネの子の紺三郎のはなし。
まるで今風「トトロ」の世界。

幻燈会に招待された二人はキツネの作ったきび団子を信じきって食べる。
みんなは嬉しくてなみだを流す。
「ひるはカンカン日のひかり　よるはツンツン月あかり　たとえからだを、さかれても　きつねの生徒はうそいうな」

キツネは狩猟対象鳥獣のひとつ。
12月から1月末まで。その間、ヒトを見たら敵だと思うのだろうか？