かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

讃岐うどんをはしごする!その3(後編)

香川は遠い。しかも高い。
車で3時間、橋の通行料も高い。
車に2人だけなら割高になる。
誰か同行できる人はいないか?
Mさん夫妻は鳥見仲間。
以前の職場が四国だったことがうっすら記憶にあり、打診してみた。
返事は快諾。すんなり同行と相成った。

翌日の朝食はホテルのバイキング。
うどんのコーナーで一瞬足が止まったが、「朝はいいか…」でパスした。

食後は新川河口で探鳥。シギ・チドリを探す。
潮が悪く、満潮状態だったがアオシシギは間近に見れた。



昼前に「松下製麺所」へ。
ここは昨夜食事した店の大将に教えてもらった。
大将曰く「うどんはコシだけじゃなく、出汁がどれだけうどんに滲みこむかが問題」らしい。味のプロが言うだけに説得力がある。
温かい「ぶっかけ小」280円に半熟たまご70円。鉢にうどんを入れてもらい、自分で湯がき、たまごをのせて、出汁をかけ、ねぎ、しょうが、天かすを入れて出来上がり。
たまごをつぶしてかき混ぜて、ズルズルー、「美味い!」
麺はエッジはないがコシがある。出汁はいりこ臭は全然なく、食べやすい。
これが大将の言う、出汁が麺に滲み込むということか。なんとなく納得。
評価は文句なしに5。



続いて「あたりや」
ここは前回のリピート店。「ひやあつ」といきたいところだがここは敢えて「しょうゆ小」250円で。
12時過ぎていたので相席に。ねぎとしょうがとすりゴマ。
ここの麺はコシ、エッジとも最強。口中でガツガツ来る感じ。隣のかみさんの「ひやあつ」の出汁を試飲。「おおっ、このいりこ出汁!」
別の席では地元?の女の子がてんこ盛りのうどんを頬張っている。いいなぁこの光景。
で評価はここも5。



満腹になったところで腹ごなしに東へドライブ。
さぬき市、東かがわ市と走るにつれ、次第にうどん屋が少なくなる。
あと1件は食べたいのに。心細くなってくる。

行き当たりばったりで入ったのはその名も「讃岐屋」
店内はふつうのうどん屋でそこそこの客。
「釜揚げうどん小」450円はちと高い。大阪に近づくほど高くなってゆくのか?
待つこと10分以上。大阪の客はいらちなのだ。
麺は不均一でコシがなくゆるゆる。出汁は辛くなく、美味しい。
評価は2とちょっとからめ。



食べ終わって、残った出汁の中にうどんの切れ端が見え隠れしている…。
それは「立たず」に出汁の中で泳いでいた。残念。

今回は6軒巡ったが、4人の評価が分かれた店もあった。
私が好きな味がすべての人が好きとは限らない。
当たり前だけど「好み」は万人に共通ではないのだ。
今回はうどんの「好み」の違いがはっきりと分かったような気がする。

うどんは安くて美味い。そして深いのだ。

終わり。

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