むかし取った杵柄

きょう、良い事があった。というより得をしたことがあった。

私はICレコーダ（ボイスレコーダ）を持っている。
壊れた物も含めて数台。しかも同じ機種。
仕事上、どうしてもこの古びた機種が便利なのだ。

きょう、故障して使えなくなった機種を再点検してみた。
エラー表示の物や声が割れて何を言っているのか分からない物やら。
その中で再生音が異常に小さい物があった。
これは直せば使えるかも？
故障している機種2台を同じように分解してみる。
うーん、どこやろ？まずはスピーカか？

物入れの奥から「半田ごて」を引っ張り出してきて、
基板に付いてあるリード線を外し、スピーカを入れ替えて付け直すことにする。
外す時は簡単に外れたが、付け直す時は本体が動いて付けにくい。
本体が動かないよう、万力で固定した。

なんとか無事に付け直し、電池を入れてチェック。
正常に動く。再生音も大きくきれいだ。直った！
残念ながらもう一つの機種は直らなかったけれど。
でも良かった。簡単に直せて。
これはなかなか手に入らない機種。なんか得をした気分だ。

久々に半田ごてを持った。
若い頃、毎日使っていた。
今のようなIC全般の時代じゃなく、トランジスタ、コンデンサ、抵抗の時代。
プリント基板に部品を入れて半田付け。
半田付けが好きだった。半田の煙りとヤニのにおい。懐かしい。

昔取った杵柄が今頃役に立つなんて…。