2008-04-19 親父に会いに 趣味・暮らし きょう、親父に会いに行った。親父が介護施設に入所して1年半。ことし95歳。自力で歩け、今のところ元気。ただ痴呆が進み、私が誰だか判らない。「おまえの息子やないか!」「おう、そうか!」「覚えといてくれやな困るなあ」「よっしゃ、ちゃんと覚えとく!」部屋はおしっこ臭い。けつまづいて顔を打つ。小さなごみを口にする。でも今でも箸を器用に使える。自分の名前と歳を書ける。昔飼っていたメジロの雌雄の見分け方を今でも覚えている。ここの施設はホテルのロビーのようなたたずまい。エレベーターには「故障中」の張り紙。入所者が使わないように暗証番号もある。年金と貯金でなんとか生活できているが、次第に目減りしてきている。歳はとりたくはない。でも必ず老いは来る。あと10年後、20年後、私の老後はどうなるのか。先立つものは何にもない。誰にも迷惑かけずにぽっくり逝きたいのだが。