2007-12-28 霜が降りた日 趣味・暮らし 霜が降りた日。民家のはずれで仕事した。休耕田には霜柱。陽が射すとすぐに融けはじめ鳥たちが動き出す。軒先には吊るし柿。谷の向こうでは落広林が光っている。冬の日暮れは早い。雲ひとつない空に陽が沈んでゆく。日没を見るのは何日ぶりだろう。きょうの一日が愛しく思えてくる。わたしはいったい何を望んでいるのだろう。多くを望みすぎてはいないのか。おまえがいるだけでそれだけで十分じゃないのか。星が瞬きだした空の下。つながりにくい電波の中でわたしは電話をかける。