かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

旧友再会

きのう、福知山に住む旧友と再会した。
20数年ぶりの再会だ。
送られてきた写真と地図を頼りに辿り着いた私たちを
あの時と変わらぬ笑顔で迎えてくれた。
黄葉の山並み、刈り取られた田んぼ、点在する民家、吠える番犬。
なにかほっとする風景。



若い頃、同じ職場だった。
「せいちゃん」夫婦はは家を継ぐため退職し、Uターン。
この地で家と田んぼと山を守ってのサラリーマン暮し。
「田んぼはなーんもせんでも育つよ」とせいちゃん。
ほんとかな?
私にとっては羨ましいかぎりの暮しぶりだが、
それなりの苦労もあるのだろう。

新米の昼ご飯を頂いた。
自分の山で採れたマツタケの吸物も出てきた。なんと贅沢な。
舌鼓を打っていると、庭先にキジの♂が現われた。
「これを見せたかったんや!」とせいちゃんも興奮気味。

食後、4人と1匹で散歩する。
鈴なりのユズと柿を採る。これは他所の所有物。「事後報告」で済むらしい。
小高い城跡から見渡せば、なんとも気持ちのいい風景。



若い頃、時間を共有したもの同士。
家庭を築き、子供を育て、
互いの健康を気遣いながらそれぞれの暮しを続けてきた。
懐かしい話は尽きることを知らない。
旧友は宝物のようにいとしい。

きっとまた来るよ。
下草刈りでもなんでもするから。今度はマツタケ山に連れてって。

スターマーク