かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

秋のシギ・チドリ

8月最後の日、シギ・チドリを見に出かけた。
我が家から2時間半、高速はできるだけ使わず、国道を乗り継ぎ、山をいくつも越えてやっとたどり着いた。片道130km余り。ここは三重県なのだ。
海は広いな、大きいな。
たくさんの鳥たちが羽を休めている。



ヒバリシギ:ぱっと見、何か判らなかった。トウネンと一緒に採餌している。背中の白いV字模様で分かった。旅鳥

②キリアイ:これもはじめ判らない。なにしろ1年ぶり?もっとか?トウネンより大きく、ウズラシギより小さい。嘴が先で下方に曲がり、眉毛が枝分かれしているので判明。旧北区ユーラシア大陸の高緯度の地上で繁殖。日本には旅鳥として渡来。これは幼鳥か。

トウネン:これはすぐに判る。嘴が短く、ずんぐり。ユーラシア大陸の北極圏のツンドラ地帯で繁殖。日本では旅鳥。これも幼鳥か。

④ウズラシギ:キリアイよりも大きく、キアシシギより小さい。旅鳥。北極圏の限られた地域で繁殖。



キアシシギ旅鳥。中型の脚の黄色いシギ。体色は地味。

イソシギ夏鳥だが多くの個体が越冬している。砂地に窪みを作り、枯れ草を敷いて巣を作るそうな。側胸の白い食い込みが特徴。尾を上下によく振る。

⑦ムナグロ:北極圏ツンドラ地帯の乾燥地で繁殖。旅鳥。乾燥地、淡水域に多い。これは幼鳥。

ソリハシシギ:上に反った長めの嘴。短い橙色の脚。旅鳥



オグロシギ:はじめ、オオソリハシシギと見まちがったが、羽を広げたとき、尾羽の黒色が見えた。微妙に頚や背中の模様が違う。これは幼鳥。ユーラシア大陸中緯度で繁殖。旅鳥

アオアシシギ:スマートで白っぽい中型のシギ。旅鳥。「チョーチョーチョー」と3声で鳴く。

セイタカシギ:スマートで脚の長いシギ。レッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類。おもに旅鳥東京湾周辺や愛知県で繁殖例も。



ざっとこんなもん。
シギ・チは目が疲れて頭が痛くなる。
でも違いが判ったときは嬉しくなる。
なんの変哲もない「水溜り」だけれど、
湿地は彼らにとってサービスエリアであり、ガソリンスタンドでもあり、保養所でもあるのだ。

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