かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

おおきな木

「おおきな木」って絵本、ご存知ですか?
シルヴァスタインというアメリカ人作、本田錦一郎訳、篠崎書林発行。


友人の雨ちゃんが置いていきました。

おおきなりんごの木と坊やの物語。
わかりやすい文章と物語に胸が詰まりました。


リンゴの木は坊やに自分の肉体をけずって葉を与え、果実を与え、枝を与え、幹を与え、すべてを与えます。坊やが老人になっても木にとっては坊や。
この「与える」行為には犠牲の行為を見てはならないとあとがきにあります。

一個の切り株になっても、なお「与える」ことを忘れないリンゴの木に言いしれない感動があるのなら、その感動こそ、「犠牲」ならぬ真の「愛」のもたらすものにほかならない。
とありました。

この絵本の対象は3歳から老人まで。とありました。深い。

私は読んだ後、少年の頃から大地に根を張って枝を広げていた一本のクヌギを思い出していました。幼なじみのクヌギは今も車道の脇で頑張って葉を繁らせています。樹齢何年?
70年は優に立っているだろう。泳いだ帰りには必ず登ってクワガタを探したっけ。
クワガタ、まだいるのかなぁ。

雨ちゃんありがとう。

木は偉い。

スターマーク