かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

コスマヒ?

「す、すいません。ちょっとお尋ねします」
「は、はい」
「ここのコスモス、毎年植えられてました?」
「いいえ、去年は枝豆やったみたいですよ」
「あ、そうですか」
 
庭先に出てこられた住人に声をかけてみた。
 
ご自宅から道路を隔てた休耕田にコスモス畑が広がっている。
そのコスモスにさっきからマヒワの群れが飛び交っている。

 
誰かが言っていた、コスモスにノビタキならコスノビ。だったらこれはコスマヒ?

 
「さっきからマヒワという鳥が種子を食べに来ていますね」
「そうそう。マヒワっていうんですか。こないだからずっと来ていますよ」
「あ、そうですか。私はマヒワがコスモスの種を食べるの、初めて見ました。ちょっと感動しています」
「そうなんですか、きれいな鳥ですね」
 
「来年も植えてくれたらいいんですけどねえ…」
 
どうやらここは新名神関連工事の改変から免れたらしい。
 
マヒワは往ったり来たりで落ち着かない。
止まったかと思うとまた一斉に飛び立つ。
コスモスの花が枯れるのを待ってやってきたのだろうか?
何処から?

 
今季はマヒワが豊作とか誰かが言っている。
見られる機会が多いだけで多いの、少ないのと勝手に決め付ける。
まるで自分が自然界の中心にいるかのように。
餌が少ないからとか、北は寒くなるとか、繁殖数が多かったとか、
調べもせずに推測で「言い切る」人が私は嫌い。
 
餌があって、安全で、安住できる場所は何処にある?
未だ移動中、彼らは定着していない、と思う。

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