かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

いい加減、止めませんか?

今は野鳥の繁殖期。
全国のあちこちで子育てが行われています。
その光景をを目にすることも多い。
たとえば身近な野鳥の代表であるツバメはヒトの暮らしに密着して繁殖し、ヒトに見られながら外敵からヒナを守っています。
反面、森に依存した森林性の野鳥たちは多かれ少なかれ外敵から身を隠しながら営巣しています

林内で仕事をしていたら、キビタキに会いました。よく見ると口に虫をくわえてます。
虫をくわえながら「ピックル、ピックル」とぐぜりながら行ったり来たり。



もしあなたがこんな状況に遭遇したら、このあとどのような行動をとりますか?
①絶好のシャッターチャンス、見逃さないよう後を追いかける。
②巣のありかをつきとめ、子育ての様子を撮影する。
③近くに巣があると判断し、繁殖の邪魔にならないよう速やかにその場を立ち去る。

野鳥を主題としたくさんのブログ。
その中でサンコウチョウアカショウビンオオルリキビタキなど人気の鳥の子育ての画像掲載が増えてきました。これら森林性の野鳥は外敵から身を隠しながら子育てします。
自慢げなそのポチ画像を撮るために、作者はどれくらい、粘った?のでしょう。
巣の前で半日なんて当たり前、シャッター数は500枚以上なんてざら?

私はいつも自問自答する。
私はその子育ての邪魔をしていないか?そこは野鳥のなわばり、私は外敵なのです。

もういい加減に止めませんか?巣の写真を載せること。巣の前でねばること。せめて子育ての期間くらい、巣から離れませんか?
ストレスを与えないために。繁殖が無事成功するために。

鳥のためにできること。
あなたは野鳥が好きですか?それともあなたの撮った鳥の写真が好きなのですか?
鳥のために撮らないことを選べますか?

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