クマタカと私
私の胸の中にひとつの鳥が棲みついている。
その名はクマタカ。
食物連鎖の頂点に立つ孤高の鳥。
野武士のような精悍な姿は私を引きつけて止まない。
「レッドデータブック」絶滅危惧ⅠB類。「種の保存に関する法律」国内希少野生動植物種。
日本の低山帯から山岳帯まで広く分布。
生息するには樹高の高い森林と、それを取り巻く豊かな自然環境が必要。
だが意外と身近にいるかもしれない。
クマタカはオオタカなどと同様、開発計画の「指標」となっている。
クマタカは山地に広く分布しているので、生息を前提にした開発計画が立てられる筈で、
もっと早い段階からの保護策を検討してゆくべきだろう。
100年前も100年あとも私はこの世にいない。
あと何年、生きられるだろう?
私が見ているクマタカはあと何年生きられるだろう?
どちらが長生きするか、勝負しよう。