かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

3泊4日。

かみさんが実家に帰った。

実家の弟が胃のポリープ削除で入院。その間、94歳要介護4の母の世話をするために。仕事を休んで。

3泊4日。その間私はひとり。

同居する娘には「食事の世話は要らない」と通達。

自分の洗濯をし、f:id:kakeyan60am:20210801160032j:plain

カーペットを洗い、悶々と過ごす。f:id:kakeyan60am:20210801160137j:plain

残っていたシラカバ材で時計を作る。50Wの半田ごてを使い、焼き入れる。暑い。汗が出る。f:id:kakeyan60am:20210801160217j:plain

とうとうここまでできた。あとはふくろうと針とオイル塗装と。f:id:kakeyan60am:20210801160252j:plain

ある日の朝食。ひとりで食べる。f:id:kakeyan60am:20210801160343j:plain

ある日の夕食。ひとりで食べる。

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朝刊の「折々のことば」から。f:id:kakeyan60am:20210801160531j:plain

一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」が付いている。 中島らも

 

この「その日の天使」には続きがある。

一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。

心・技・体ともに絶好調のときには、これらの天使は、人には見えないもののようだ。
逆に、絶望的な気分に落ちているときには、
この天使が一日に一人だけ、さしつかわされていることに、よく気づく。

こんなことがないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談にでも、“今、自殺したら”などと考えているときに、
とんでもない知人から電話がかかってくる。
あるいは、ふと開いた画集か何かの一葉の絵によって救われるようなことが。
それは、その日の天使なのである。

 

中島らも尼崎市出身の小説家、劇作家、コピーライター、放送作家、ミュージシャン。2004年7月、三上寛と酒を酌み交わした後、飲食店の階段から転落。外傷性脳出血腫で死亡。52才没。生きていれば私より3才年下の69才。朝日新聞連載の「明るい悩み相談室」が懐かしい。

 

私にも「その日の天使」がいるのだろうか。

1,202円ちょうどを払った時に「ありがとうがざいます!」と返事をくれたスーパーレジのおねえさんだったのか。

アオバズクの添付画像に「わぁー!凛々しい!!」とコメントくれたIさんだったのか。

「今環状線に乗ってます」のかみさんだったのか。

 

3泊4日のあいだ、ふと、「もしかみさんに先立たれたら……」がよぎる。私は…    どうなるんだろうか。

3泊4日後のきのう、夕立の中、かみさん帰宅。

今日のお昼は「ペペロンチーノ」を作って二人で食べた。f:id:kakeyan60am:20210801160625j:plain

味は?失敗。昆布茶を入れたが薄かった。やっぱりコンソメが必要だ。次回再挑戦。

 

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