8年ぶりのサギソウ 後編
帰路途中にあるもうひとつの湿地に立ち寄った。
湿地の規模はこちらのほうが何倍も大きい。
サギソウがたくさん咲いている。
風が吹き 鷺草の皆 飛ぶが如 髙濱 虚子
それにしても、どうしてこんな姿になったのだろう?どうして白なの?
「距」は3~4㎝の長さで垂れ下がり、蜜が溜まる。その蜜を吸いに距の長さに見合った長さの口吻を持つ、スズメガ科のガが媒介する。吸密に来たスズメガの複眼などに花粉が付着し、他の花に運ばれる。スズメガは夜行性。暗闇でも見つけやすいために白なのか?
ヌマトラノオが咲いている。葉身が細いからイヌヌマトラノオではないと判断したが。
ホザキノミミカキグサ。
カナヘビが休憩中。
これは何だろう?初めて見たような。カマキリの卵鞘?分からないからInstagramで訊ねてみた。
答えが返ってきた。ムシヒキアブ科のアブの卵鞘らしい。
ネキトンボ。やや大型で太めのアカトンボで、雌雄とも胸部側面に太い黒色条が2本ある。
ヒメアカネ。大阪府の準絶滅危惧種(NT)。国内のアカトンボでは最小の種で、和名もそれに由来する。
結局、トキソウは見られなかった。花の時期が遅かったかもしれない。